火星に来たかのような異次元の感覚！４泊５日グランドサークル絶景巡り！

　グランドサークルと呼ばれる世界で最も神秘的で魅力的な国立公園が集まるエリアがあります。ここはグランドキャニオン国立公園をはじめとする数々の国立公園を車で回ることができます。私たちはラスベガス～デスバレー国立公園～グランドキャニオン国立公園～モニュメントバレー（ナバホ族居住区）～アンテロープキャニオン（ナバホ族居住区）～ホースシューベントという経路を4泊5日で回りました。

 

　ラスベガス（マッカラン国際空港）は空港からスロットが並び、降り立った人々をワクワクさせてくれます。空港から市街地までは少しだけ距離があるのでUberかレンタカーを借りて向かったほうが良いでしょう。

（☝ベラージオホテル名物、曲に合わせた噴水ショー）

　私たちはあの映画「オーシャンズシリーズ」で有名なベラージオホテルに宿泊しました。この時期は11月頃でしたが、オフシーズンということもあり、とても安く1人10,000円ほどで宿泊できました。

　ラスベガスはギャンブルなどの遊びを多くの方が想像されるかもしれませんが、ホテルごとに行っている迫力満点のショーも必見です。数多くのホテルがある中でホテルごとに違うジャンルのショーを毎晩開催しています。なんとそれも無料で観られるショーばかり！はしご酒もいいですが、はしごショーもできるので、楽しい夜になること間違いなしです。

　まず私たちが最初に向かったのは、別名「死の谷」と呼ばれているデスバレー国立公園です。乾燥した岩山から恐竜でも出てくるんじゃないか、という一本道を約2時間ひたすら走ります。

　「死の谷」と呼ばれるだけあって白く曲線を描いた岩肌は奇妙な感覚になります。美しくも少し恐ろしさも感じます。過去に50℃を超す記録的な高気温になったりと珍しい自然現象が見られる場所でもあります。 

　また、デスバレー国立公園は「スターウォーズ」など多くの映画のロケ地にもなっています。

 

　デスバレー国立公園からグランドキャニオン国立公園は約6時間半の長旅です。ですが、窓の外のどこを見ても新鮮な景色が広がっているので、普段の運転の感覚とは全く違い思ったほど遠くは感じないはずです。

　グランドキャニオン国立公園はとても広いですが、大体の方が行かれるのはサウスリムではないでしょうか。グランドキャニオンビレッジという所にロッジ、レストラン、バス停などが集まり、思った以上に便利に滞在できます。このビレッジを拠点に車で5分から15分で数々のビューポイントに行くことができます。

　グランドキャニオンは想像を絶する光景です。ここまでのスケールの光景をまず日本では見ることはできませんし、よくグランドキャニオンを見ると人生が変わると言う人がいますが、本当に生で見ると自分の脳がこの景色を理解するまでに時間がかかり、殴られたような刺激を受けることができます。

　グランドキャニオンは時間帯、ビューポイントで全く違うものを見ることができます。私のおすすめはマーサポイントの朝日です。地平線から登ってくる朝日が深さ1.8キロある渓谷を徐々に照らしていく光景は想像を絶する景色です。

　崖ギリギリにレンガ造りの塔が立っているデザートビューポイントも他とは違うグランドキャニオンを見ることができ、面白いかもしれません。中に入り上まで登ることもできます。

　次に向かったのはアメリカの原風景とも言われているモニュメントバレーです。これは高さ約300メートルにも及ぶ赤色の砂石でできた地層で、風と雨、気温など自然環境が約5000万年もの年月をかけて作られたものです。辺りには数々の地層が立っており異次元の光景が広がっています。また、この地は原住民族「ナバホ族」が住むエリアで神聖な歴史的な地でもあります。またこのエリアではお酒の販売がされていません。レストランはもちろん数少ないお店にも売っていないので、何か違う世界に来た感覚になるかもしれません。この日は初雪が降り、朝日に照らされる存在感抜群のモニュメントバレーは美しかったです。

　この異様な地層の模様を目にしたことのある方は多いのではないでしょうか。次に向かったのは、アンテロープキャニオンです。ちなみにここもナバホ族の居住エリアです。

　アンテロープキャニオンは必ずツアーに申し込み、ガイドさんとともに歩いて入口まで向かいます。歩くといっても5分ほどで洞窟の入口に到着し、その中を進んでいきます。所々で撮影スポットがありガイドさん写真を撮ってくれます。時間帯によっても日差しの差し方が変わるので、あの有名な一本の光筋の写真を撮りたい方はお昼ごろのツアーにすると良いでしょう。

　ここはどこを見ても異様で美しい光景が続いています。よーく見ると横に線がたくさん入っていて地層のようになっています。この場所は大雨になると、この洞窟内に大量の雨水が流れていくので、鉄砲水が流れるたびに横の線が生成され、異様な模様となっていきました。深さは40メートルあり、何万年もの年月をかけてゆっくり自然の力で作られていきました。

　最後に向かったのはホースシューベントという、コロラド川が大地をえぐり作り出した奇跡の絶景です。馬蹄の形をしていることからその名がつけられました。ここは圧巻の迫力で、特に柵などがついていないので迫力満点です。アンテロープキャニオンの周辺にあります。

　駐車場に車を止めて、1.2キロ（約15分）ほど歩きます。最初は何も変わったものは見えませんが、突然目の前に断崖絶壁が顔を出します。

　

　写真からわかるように人間が蟻のように小さく映っています。崖下まで300メートルあるので、高所恐怖症の方は心して行かれたほうが良いでしょう。

　数々の息を飲む絶景が広がっているグランドサークル。

　興味がある方はもちろん、少し遠く行こうか迷っている方も絶対に行くべきです。地球が何万年という年月を経て作り出した、神秘の光景を是非ご自分の目で見てほしいと思います。